Forbidden Palace Library #00 「失われた7枚」シリーズ 外伝

『失われた7枚』if 〜昔話編 その4〜



『眠れる森の……』

・ユリア編


むかしむかし、とある村に、一人の女の子が産まれました。
12人の優しい魔女達はそのお祝いに呼ばれたのですが、ただ1人いじわるな魔女だけは呼ばれませんでした。

月日は流れ、女の子が16歳を迎えた誕生日。
いじわるな魔女は16年前のことを妬み、女の子に呪いを掛けてしまいます。
すると女の子は永い永い眠りについてしまったのです。
でも、一つだけ目覚める方法がありました。
それはただ一つ、王子様のキス……。


ユリア 「え?あたしがお姫様?」


いえ、確かに相手は王子様の役ですけど、キスされる方は別にお姫様じゃないような……。


ユリア 「で、やっぱりキスで目覚めるの?
 ってことは王子様がアーク?
 きゃー☆ 白昼堂々となんてえっちぃー☆」


あのー、それ以前に心配しなきゃいけないことがあるんですが。


ユリア 「えー?なになにー?何が心配なの、秘書ちゃんー?」


アーク王子、いつになったら来るんでしょうね。


ユリア 「早く来て、アークぅ。」


待ってたら夜になっちゃったりして。


ユリア 「暗いのいやいやぁぁぁぁっ!
 あたし帰るぅぅぅぅっ!!!
 くすんくすん。」


ってええっ!?
あ、あの、ちょっと!?
そこで帰られてしまうと話が続かないんですけど……。




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