首都ブランドブレイ 地下遺構
大陸標準時 5:00 pm □

	「……で、閉じこめられたわけだが。」
	「みゅ。」
	「しかも、グロリアは行方不明。」
	「みゅみゅ。」
	「猫だけがここにいる。」
	「みゅー。」
	《仕方ないでしょ、あたしだってこんな事態予測してなかったわよ。》
	「しかも喋る。これは何の悪夢だろう。」
	《悪かったわね。好きでこんな姿してるんじゃないのよ。》
	「ねこさん抱っこすると、声が頭の中に聞こえてくるです。 　みゅー。なんだか幸せです。 　いっぱいいっぱいお話するですっ。」
	「そんな悠長な事は言ってられないようだぞ。 　真上にある入口は閉ざされた。 　しかも、表には恐らく別の誰かがいる。」
	「みゅ。大声で助けを呼ぶですか？」
	「俺たちを閉じこめた奴が、わざわざ助けてくれると思うか？」
	《無理ね。あの男の気配があったもの。》
	「あの男？」
	《……知らないままでいられれば、生き延びる事ができるわ。》
	「物騒な事を言うな、この猫。」
	《ただの真実よ。》
	「それで、これからどうするですか？」
	「この地下遺構を進んで、別の出口を探すしかないだろうな。」
	「探検ごっこですか？わくわく！」
	「結局、そういうことになるな。 　ちくしょう、さっさと偵察だけ済ませたら 　帰ろうと思っていたのに。」
	《あたしも夕飯たべたい。》
	「……さらっと会話に混じってるが、 　そもそも何で猫が人間の言葉を喋れるんだ？ 　いや、喋っているというか念話しているというか。」
	《仕方ないじゃない、 　猫はそもそも骨格構造的に、 　人間の言葉を喋れるように出来てないんだから。》
	「みゅー。でもこうしてお話できてリタしあわせですー。」
	「……言葉が脳裏に流れ込んでくるって感じだけどな。」

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イベント名『急転直下』
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