Forbidden Palace Library #01 失われた7枚


王都シルバニア
城壁

扇型をしたシルバニアの市街を守るべく、外周にはぐるりと城壁が築かれている。
もともとこの国が隣国から分離したときに築かれたものらしい。
年季が入ってはいるが、その強固さは依然として存続しており、町の人々に安心感を与えている。


「あのー、ちょっと
 お尋ねしたいんですが……。
 よろしいでしょうか?」

兵士 「なんだ?
 高枝切りバサミなら見ての通り間に合ってるぞ。
 ちゃっきんちゃっきん。」

「いえ、そうじゃなくて……ってなんで城壁に高枝切りバサミが?」

兵士 「深く追求するな。で、何のようだ?」

(とっても気になるんだけどなぁ。)
「えーとですね……。
 今日の午前10時頃、エリーゼ師団長はここにいらっしゃいました?」

兵士 「ああ。確か午前中なら確かにいたぞ。そう、確かここだここ。
 右足をここに、左足をここにして立っていたぞ。
 そう、そして左手がここで……」

(……なんでこの人はそんな事まで覚えているの?)
「そうですか。どうも。
 では失礼。」

兵士 「なんだ。
 もう行ってしまうのか。
 もう少しゆっくりしていってはどうだ。」

「いえ、そんなゆっくりしていられないので……。」

兵士 「つれない奴だな。
 よし、わかった。
 ならばこの俺様の華麗なる高枝切りバサミについて……。」

「結構ですってば。
 じゃ、失礼しますね。
 では。」

兵士 「いいか、この刃についたこの紐を……おい、聞いてるか?」

「さてと。次はどこに行こうかなぁ……。」

兵士 「おーい、無視するなぁ。」

(今のところ出会った師団長達の中で
 アリバイがあるのは……
 エリーゼ師団長、

 ×アリバイがないのは……
 アシスト師団長、

 か……。
 これでまだ会っていない師団長は残り4人か。)



▽中央公園へ行く
▽このまま城壁にいる
▽繁華街へ行く
▽住宅街へ行く



▽書庫に戻る


OWNER
Copyright(c)1997-2007 FUBUKI KOGARASHI fubuki@kogarashi.jp 日本語でどうぞ。