『目指せ、一攫千金探偵団!』 Forbidden Palace Library::

大陸歴715年




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シルバニア王国
謎の隠れ家

自称、博士 「唐突だがここに、宝の地図がある。」

助手っぽい 「だから?」

自称、博士 「こいつを掘り当ててザックザック、
 財産貯まってウヒヒヒ。
 どうだ、素晴らしい皮算用計画だろう。」

助手っぽい 「普通、自分で皮算用とか言いません。」

自称、博士 「なんだ、やけに否定的だな。」

助手っぽい 「だいたいそれ、さっき私が押し入れで見つけてきた
 古新聞の子供向け記事じゃないですか。
 しかも薄汚れてるし。」

自称、博士 「ん?顔は毎朝洗ってるぞ。」

助手っぽい 「誰も博士の顔の話はしてません。」

自称、博士 「博士の剥製、なんてな。」

助手っぽい 「…………。」

自称、博士 「ん、君にはおれの理知に富んだ言葉が理解できなかったかね。」

助手っぽい 「それは理知より無知かと。」

自称、博士 「ぴしっぱしっ」

助手っぽい 「その鞭ではなく。」

自称、博士 「最近の若者は恥を知らないな。」

助手っぽい 「それは無恥です。」

自称、博士 「むむむ。ちっ。」

助手っぽい 「もうそれはいいですから。」

自称、博士 「では地図の話に戻ろう。」

助手っぽい 「戻りません。」

自称、博士 「まぁ見たまえ。」

助手っぽい 「無視ですか。」

自称、博士 「この地図には色々と暗号が書かれている。」

助手っぽい 「普通のエングリシアですが。」

自称、博士 「これだから素人は。」

助手っぽい 「博士も素人です。」

自称、博士 「この暗号は一見普通に読めるのだが、実は読み方によって……。」

助手っぽい 「よって?」

自称、博士 「そうだな、これはなぞなぞだ。」

助手っぽい 「今思いつきましたね。」

自称、博士 「なぞなぞだ。」

助手っぽい 「強引ですね。」

自称、博士 「このなぞなぞを解けば道は拓かれるに違いない。」

助手っぽい 「なんで地図になぞなぞがあるんです?」

自称、博士 「質問1。アイレス【Aires】を逆さから読むと?」

助手っぽい 「セリア【Seria】ですが、何か?」

自称、博士 「おれの初恋の人の名前だ。」

助手っぽい 「初耳です。」

自称、博士 「だって嘘だし。」

助手っぽい 「ひっぱたきますよ。」

自称、博士 「本当はカタリーナという名前だったな。」

助手っぽい 「そうなんですか。」

自称、博士 「これも嘘だ。」

助手っぽい 「顔面叩きますよ。」

自称、博士 「質問2。」

助手っぽい 「また無視ですか。」

自称、博士 「小枝9本で『☆』を作れ。」

助手っぽい 「9本ですか。」

自称、博士 「そうだ。だが☆型を作るには10本必要だ。」

助手っぽい 「1本足りませんね。」

自称、博士 「なぁに、簡単だ。」

助手っぽい 「どうするんです?」

自称、博士 「もう1本どこかから持ってくればいい。」

助手っぽい 「どこから持ってくるんですか。」

自称、博士 「木の枝の一本や二本余計に折ったところで環境破壊にはならん。」

助手っぽい 「そういう設問ではないと思います。」

自称、博士 「遙か昔は雨になると塩酸が降ったり、
 空に穴が開いて妖しき光が地上を凪いだり、
 森が突然に砂漠になったり海が広がったり。」

助手っぽい 「それは間違ってませんが、正しくもありません。」

自称、博士 「はたまた大気圏外からのエネルギー転送に失敗して湖が蒸発したりと、
 天変地異が日常茶飯事だったそうじゃないか。
 それに比べれば大したことない。」

助手っぽい 「論点が違います。」

自称、博士 「だから今後、天変地異はおれが起こす。」

助手っぽい 「なんでそうなるんですか。」

自称、博士 「むしろおれがそう決めた。」

助手っぽい 「世界の法則を曲げるおつもりですか。」

自称、博士 「おれが新しい(世界の)支配者(予定)だ。」

助手っぽい 「どんな予定です。」

自称、博士 「マルス党になんぞ負けてられん。」

助手っぽい 「追い出されたからって変な対抗意識持たないでください。」

自称、博士 「あれは追い出されたのではない。自分から出たのだ。」

助手っぽい 「はいはい。」

自称、博士 「なんだね、その信用ない目は。」

助手っぽい 「元からです。」

自称、博士 「照れるじゃないか。」

助手っぽい 「そんな目で見てません。」

自称、博士 「では気を取り直して、質問3。」

助手っぽい 「はい。」

自称、博士 「さて今何問目?」

助手っぽい 「いま質問3って言ったじゃないですか。」

自称、博士 「いやこれは罠だ。」

助手っぽい 「は。」

自称、博士 「そう見せかけて実はひっかけ問題なのだ。」

助手っぽい 「では答えは?」

自称、博士 「答えは、誰かが知っている。」

助手っぽい 「あたりまえです。」

自称、博士 「いいか、繰り返すがこれは引っかけ問題だ。」

助手っぽい 「どこをどう解釈すればそうなるんですか。」

自称、博士 「聡明なるこの私の頭脳を稼働させ出た結果が、」

助手っぽい 「結果が?」

自称、博士 「ずばり、3問目だ。」

助手っぽい 「そのままじゃないですか。」

自称、博士 「私の英知を結集した結果だ。」

助手っぽい 「どこが英知ですか。」

自称、博士 「設問は以上だ。」

助手っぽい 「それをどうするんです?」

自称、博士 「えっとだな……。
 プレゼントの応募は以上の解答を添え、
 シルバニア新聞本社・週間宝の地図コーナー応募係まで。」

助手っぽい 「博士。」

自称、博士 「なんだね?
 ああわかった、取り分の話だな。
 安心したまえ。君にも2割の報酬を。」

助手っぽい 「そうではなく。」

自称、博士 「それとも君の名前で応募したいのか?」

助手っぽい 「違います。」

自称、博士 「じゃあ何だね?」

助手っぽい 「それ、古新聞ですよね?」

自称、博士 「それがなんだね?」

助手っぽい 「記事の下、よく見てください。」

自称、博士 「『文責・フィルバート=ケプラー』。」

助手っぽい 「その上です。」

自称、博士 「『応募期限:641年11月30日』。」

助手っぽい 「締め切り、とっくに過ぎてます。」

自称、博士 「うそっ!?」


お・し・ま・い☆


あとがき

そもそも何がどう探偵団なのか。
ツッコミどころ満載というか、問題を出す方も出す方ならば、答える方も答える方ですね。
というか70年も前の古新聞ひっぱり出してきたこの助手もどうかと。

閑話休題。

お暇な方はよければ以下のアンケートにご記入いただければ幸いです。


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「この話、続くのですか?」 「続くとイイナァ。」 「続きません。」 でも続けます。
なにはともあれまた次回作で。
ではでは。


           カエサル暗殺から2045年目の日に
                        木枯 吹雪


2002/03/15 初版

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