
 「……やっぱり夜になると冷え込みますねぇ。」
「……やっぱり夜になると冷え込みますねぇ。」
 「ああ、そうだな……。早いところ残りの二人を見つけないとな。」
「ああ、そうだな……。早いところ残りの二人を見つけないとな。」
 「あ、ユリア師団長。」
「あ、ユリア師団長。」
 「あ、あらぁ☆
「あ、あらぁ☆
 ウィルバーちゃん、元気ぃ☆
 ……あっれぇ?エリーゼちゃんは?」
 「レナード師団長に説教だそうです。」
「レナード師団長に説教だそうです。」
 「……ふむ。そうか。
「……ふむ。そうか。
 エリーゼがいない今、思う存分魔導を行使できるな……。
 ってことは禁呪魔導も……。」
 「ア、アシスト師団長?目がマジですよ……。」
「ア、アシスト師団長?目がマジですよ……。」
 「う、ウィルバーちゃん?
「う、ウィルバーちゃん?
 悪い冗談はやめてよぉ☆
 ……ね、ねぇ?もちろん冗談よねぇ?」
 「はっはっは。
「はっはっは。
 …………。
 イ・キルティ・リ・キルティ 鋭利なる氷柱よ我が各々の手に……」
 「きゃーーーーーーっ!」
「きゃーーーーーーっ!」
 「あ、逃げた。」
「あ、逃げた。」
 「……鋭利なる氷柱よ我が各々の手に具現せよ……」
「……鋭利なる氷柱よ我が各々の手に具現せよ……」
 「アシスト師団長、もうユリア師団長逃げちゃいましたよ?」
「アシスト師団長、もうユリア師団長逃げちゃいましたよ?」
 「……具現せよ……ツインアイスィクルッ!」
「……具現せよ……ツインアイスィクルッ!」
サクッサクッ!
 「うわわわわわわわっ!」
「うわわわわわわわっ!」
 「ふむ……。
「ふむ……。
 やはりまだ精度に問題があるか……。
 もう少し練習せねばいかんな。」
 「……って何で私に向かって魔導を放つんですかぁぁっ!?」
「……って何で私に向かって魔導を放つんですかぁぁっ!?」
 「いや、そのまま詠唱中止するのもったいないぐらいの完成度だったから……。
「いや、そのまま詠唱中止するのもったいないぐらいの完成度だったから……。
 まぁいいじゃん。あたらなかったし。
 …………ちっ。」
 「『ちっ』って……ひょっとして本気で当てようとしてたんですかぁっ!?」
「『ちっ』って……ひょっとして本気で当てようとしてたんですかぁっ!?」
 「無論。」
「無論。」
 「もし私が怪我でもしたらどうするんですかぁ!」
「もし私が怪我でもしたらどうするんですかぁ!」
 「安心しろ、秘書。お前が怪我しても俺は無事だから。」
「安心しろ、秘書。お前が怪我しても俺は無事だから。」
 「………………。」
「………………。」