
 「あぅぅぅぅぅ。
「あぅぅぅぅぅ。
 直りかけた壁がまた壊れたぁぁぁっ。
 しくしくしくしく。」
 「あ、黄昏てる。」
「あ、黄昏てる。」
 「そうだ、秘書!
「そうだ、秘書!
 パントマイムで窓が直ったふりをするってのはいい案だと思わないか?
 俺ってもしや天才っ!?」
 「で、実際風が吹き込んでくるのをどう説明するんです?」
「で、実際風が吹き込んでくるのをどう説明するんです?」
 「あぅぅぅぅぅっ。
「あぅぅぅぅぅっ。
 しまったぁぁぁぁっ。
 よし、じゃあ壁紙貼ってごまかすってのはどうだ?」
 「壁紙を張ったら窓じゃなくて壁になってしまうんじゃ……」
「壁紙を張ったら窓じゃなくて壁になってしまうんじゃ……」
 「ここで会ったのも何かの縁ってことで、ちょっと手伝ってくれない?
「ここで会ったのも何かの縁ってことで、ちょっと手伝ってくれない?
 よし、ラファエル王国初代宰相エルネストが書いたと言われてる
 『三日で分かる禁呪』って本あげるからさ、ね?ね?」
 「ウィンクしても無駄ですってば。
「ウィンクしても無駄ですってば。
 それにその本って半年ほど前にベル師団長が1000リルで買って
 偽物だったとか嘆いてた本ではありませんでしたっけ?」
 「な、何故その事を知っているっ!」
「な、何故その事を知っているっ!」
 「自分で言ってたじゃないですか……。」
「自分で言ってたじゃないですか……。」
 「くぅっ!
「くぅっ!
 しまった、グリフィス=ベル一生の不覚っ!
 ……そこはそれということでさ、ほら、ね☆」
 「ま、がんばってくださいね。」
「ま、がんばってくださいね。」
 「見捨てないでくれぇぇぇぇっ。あううぅぅぅ。」
「見捨てないでくれぇぇぇぇっ。あううぅぅぅ。」
★★★