「ベル師団長っ!!!」
「ん?なんだ?お前も一緒に届けに行くか?
確か拾得物の届け先って城壁か、あるいは王城の一階で
よかったんだよな?」
「ええ、そうです。
そのあたりも王立軍の管轄……ってそうじゃなくて!
いえ、ですからあのー、ベル師団長。」
「なんだ?さっきから?」
「その紙、無条件で私に渡してくれたりしません?」
「……秘書。
落とし物を横領するのはよくないぞ。
な?俺がちゃんと届けてやるから。」
(ですからそれはもともと私のなんですってばぁぁぁっ!!!)
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