
王都シルバニア
城壁
収穫の秋。街道が最も賑わい、馬車の往来が最も多い季節。
ここシルバニアも例外ではなく、国内外からの収穫物が次々と運ばれてくる。
ある荷馬車は北から南へ、またある荷馬車は南から北へ。
そしてまたある荷馬車は、この都市を終着駅として。
 「華麗なる高枝切りバサミは世界を救う。ちゃきーん。」
「華麗なる高枝切りバサミは世界を救う。ちゃきーん。」
 (……無視して他の場所行こうかな。)
(……無視して他の場所行こうかな。)
 「…………。」
「…………。」
 (やばっ、目が合っちゃった……。)
(やばっ、目が合っちゃった……。)
ちゃきーん
 「そうは思わんか?」
「そうは思わんか?」
 「いえ、あの、私にそんなこと聞かれても。」
「いえ、あの、私にそんなこと聞かれても。」
 「それは貴様が
「それは貴様が
 この高枝切りバサミの華麗さを理解していないからだ。
 よいか、そもそも高枝切りバサミとはだな……」
すたすたすた
 「おーい、無視するなぁ。」
「おーい、無視するなぁ。」
	▽ 中央公園へ行く
	▽ 繁華街へ行く
	▽ 住宅街へ行く
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