Forbidden Palace Library #11 本意なき発言


王都シルバニア
王城3階 作戦会議室



「……という事があったんです。」

ユリア 「つまり、かくかくしかじかってことね。」

アシスト 「いや、分かんねぇよ。」

ベル 「四角形がどうしたんだ?」

コペルニクス 「…………。」

ユリア 「四角形じゃなくてかくかくしかじかよ、グリフィスちゃん。」

アーク 「まぁるぅさんかくしかぁくぅ?」

「いえ、その話ではなくて。」

アシスト 「そういや珍しいな。アークライトが時間通りにいるなんて。」

「あ、本当だ。」

ユリア 「どうしたの?熱でもあるの?」

ベル 「……お前、それが自分の恋人に対する台詞か?」

エリーゼ 「それで、レナード将軍が城壁守備隊の顧問役を
 誰かに委任を考えているということ?
 そんなに大変な仕事なの?」

「えっと、レナード将軍は、
 普段の王立軍統括業務の他に、城壁守備隊の顧問も兼ねており、
 予定の過密化で非常に多忙となっています。」

アシスト 「特にここの所、裏で色々と動きがあったからな。」

エリーゼ 「今の所はまだ、業務に遅延等は発生していないけれど、
 このままでは正直、時間の問題かもしれない、
 ってことかしら?」

「かもしれませんね。」

ユリア 「誰か顧問だけでも替わってあげればー?」

コペルニクス 「…………。」

アシスト 「そういうユリアがやればいいだろう。」

ユリア 「やだー、面倒くさい。ウィルバーちゃんがやればー?」

アシスト 「俺だって面倒に決まってるだろ。
 なんでわざわざレナードが楽する代わりに……。
 ん?ちなみに追加給与とか出るのか?」

「えっと、
 確か師団長職の半分ぐらいは顧問給与として
 毎月支払われたはずですが……。」

ベル 「!」

アシスト 「!!」

ユリア 「!!!」

アシスト 「つまり、給料が1.5倍に?」

「計算すればそういうことになるでしょうか。」

コペルニクス 「…………。」

アシスト 「……その話、本当だろうな?」

「細かい数字はちょっと記憶していませんが、だいたい半分ぐらいです。」

ユリア 「給料が1.5倍……1.5倍……。」



▽ …………。



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