「!?」
「熱いっ――……!」
「ふっ、まさか
法院の床を灼熱の溶岩に変えるとは!
魔力を外周へと押しやったのが裏目に出たか……!」
「ちょっと、どうするのよ!周囲から灼熱が迫ってくるわよ!?」
「ははははは、
エルネストを道連れにできるなら本望だ――!
これで……貴方も焉わり………だ…………。」
「…………。」
「逃げ場など……ない……。
灼熱に飲まれるか……酸素がなくなるか……
いずれに……せよ……すべては……おわる…………。」
「これで我らは……再び……光の道を……歩め……。」
「――シャラン・リィ・エリウクセス
さやかなる輝きよ、散れ!
シャイニングダスト!!!」
「ごふぁっ……――――。」
「ならば望み通り、光の中へと散るがよい。」
「…………殺したの?」
「うむ。」
「放っておいても、息絶えたのに?」
「これがセディ様に抗う者の末路だ。
引導は私が渡す。
自死など生ぬるい。」
「……貴方、残酷なのね。」
「ふっ、なんとでも言え。
だが今はそんな話をしている場合ではない。
この状況をどうするか、だ。」
「氷がどんどん溶けてる!」
「他に足場は――くっ、全て溶岩に飲み込まれたか!」
「結局、絶体絶命ってわけ……。」
「道は一つだけ残っている。」
「え?」